『沈黙の要塞』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

スティーブン・セガール監督・主演のアクション活劇。

勧善懲悪エンターテイメントの傑作

『沈黙の要塞』の解説・概要

製作年 :1994年

製作国 :アメリカ 

上映時間:104分

ジャンル:アクション 

監督  :スティーブン・セガール 

キャスト:スティーブン・セガール、マイケル・ケイン、ジョアン・チェン、スヴェン=オーレ・トールセン、リー・R・アーメイ

<ひとくちメモ>

マイケル・ケインが極悪非道の石油会社社長を怪演。

セガールが死にそうになるなど、割と意外性のある展開が続く。

<創作の参考ポイント>

ハートマン軍曹がチョイ役度:★★★★

セガールvs狼という異種格闘技度:★★★★

マイケル・ケインの悪役度:★★★★★

<あらすじ>

アラスカにある油田で、大規模な火災事故が発生した。

この調査にあたったフォレスト・タフトと同僚のパーマー。

やがて、二人は油田を管理している石油会社とアラスカのエスキモーとの間でいざこざが起きていることを知る。

タフトとパーマーはその証拠を獲得するが、矢先に石油会社の会長であったジェニングスの派遣した傭兵たちにパーマーは殺され、タフトも逃げ延びる。

やがて、逃げた先にいたエスキモーと仲良くなるタフトであったが、族長が石油会社に殺されたことを知り、激怒。

復讐のために立ち上がるのであった。

<ネタバレ感想・レビュー>

セガール映画といえば最強!のアクションのイメージが強いが、本作はアクションは控えめで代わりに爆破シーンが多くなっている。

環境保護を訴える作品であるが、その割には環境を破壊しているのではないかという矛盾を抱えているのでは、という疑問が個人的には感じてしまう。

そんな本作のセガールであるが、なんと傭兵に殺されそうになる、狼に噛まれて瀕死になると、かなり情けないイメージがついている。

本作はセガールファンから不評であるが、やはり、よくも悪くもセガールは自身についている最強イメージを払拭したかったのではないか、と邪推できる。

そんな本作であるが、本作でセガールと対峙するのはなんとイギリスを代表する名優のマイケル・ケインである。

このマイケル・ケイン扮する悪役のジェニングス会長がなかなかうっとうしく、憎々しいいい悪役になっている。

その後、ノーラン監督による「ダークナイト三部作」でアルフレッドを演じ、好々爺のイメージが付いた彼であるが、こういった悪役も巧みに演じることができるのだ。

本作は、もしも勧善懲悪エンターテイメントを作りたい、と思っている人にはおススメである。

悪役は汚く、悪い、そんな悪役を追求したキャラクターが本作にはある。

また、セガールにしては弱弱しいというイメージを描いたが、それでもやはりセガールということでちょい役で参加したハートマン軍曹ことリー・R・アーメイを秒殺するなど、要所要所で最強をにじませているのが、愛嬌である。

<おすすめ度>

★★★★

<作成秘話・豆知識・見所など>

  1. 本作でセガールに秒殺される悪役を演じたスヴェン=オーレ・トールセンはあのアーノルド・シュワルツェネッガー公認のスタントマンである。そんな彼を秒殺するのは当時アクション映画の中心的存在だったシュワルツェネッガーへの対抗心が垣間見える。
  1. ちなみに本作は1994年度のゴールデンラズベリー賞を受賞している。

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