アメリカ開拓時代がドラマを作る 西部劇/マカロニウエスタン大全集『ワイルドワイルドウエスト』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

人気セレブ、ウィル・スミスによるSF西部劇。

本作はアメリカでは大コケしたが、日本ではカルト的人気を誇る。

『ワイルドワイルドウエスト』の解説・概要

製作年 : 1999年

製作国 :アメリカ

上映時間: 107分

ジャンル:アクション 

監督  : バリー・ソネンフェルド

キャスト: ウィル・スミス、ケネス・ブラナー、ケビン・クライン、サルマ・ハエック

<ひとくちメモ>

西部劇なのに巨大ロボットとサイボーグが出てくる。

スチームパンク西部劇。

<創作の参考ポイント>

スチームパンク度:★★★★★

かわいい悪役度:★★★★

差別ジョークが今の時代には完全にアウト度:★★★★

あらすじ

南北戦争終結時のアメリカ。

そこでは、元・南軍将軍であったテロリスト・マグラスと、狂気の科学者ラブレス博士たちが科学者をさらい様々なロボット兵器や化学兵器を生み出していた。

これを調査し止めるべく、連邦保安官で科学者のゴードンと、陸軍兵士ジェームズ・ウエストは手を組み、彼らを追いかけることとなる。

ウエストにとってマグラスは親の仇でもあった。

だが、二人はマグラスは所詮ラブレスの駒でなかったと知る。

彼らはラブレスを止めることができるのか。

<ネタバレ感想・レビュー>

現在、アカデミー賞の授賞式で半ばハリウッドから謹慎中のウィル・スミス。

そんなスミスをハリウッドスターに進化させた映画「メン・イン・ブラック」の監督であるバリー・ソネンフェルドによる、スチームパンク風の西部劇コメディ映画が本作である。

そんな本作であるが、アメリカでは大失敗作として悪名が高いが、日本ではウィル・スミス自身の人気もあってか、割と評判が高い一作になっている。

本作は表向きは西部劇であるが、巨大クモ型ロボットのタランチュラが出てきたり、悪役のラブレス博士が下半身が蒸気機関でできた車椅子に乗ったサイボーグであることから、ほぼその内容はSFに近くなっている。

悪役であるラブレス扮するケネス・ブラナーの迫真の演技は見もので、お堅い史劇が多い彼とは思えないほどのコケティッシュさ、チャーミングさにあふれている。

本作は西部劇とSFという本来なら相反する素材をうまく扱い、昇華させた「スチームパンク」の傑作といえるだろう。

 <おすすめ度>

 

★★★★

<作成秘話・豆知識・見所など>

  1. 本作に出てくる巨大ロボットタランチュラが街を破壊するシーンを撮影してる最中にうっかり消防隊が呼ばれてしまい、火事になる前にセットを破壊しつくしたといわれている。豪快であるがお金の無駄遣いである、本作が失敗作といわれるのはこのような金の無駄遣いが目立ったところも理由の一つとしてあげられるだろう。
  2. 本作は実はかつて存在していたドラマ「0088/ワイルド・ウエスト」のリメイクになっている。そちらのほうもSF風の西部劇であったと言われている。

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