『続・荒野の用心棒』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

『続・荒野の用心棒』とは

カルト的人気を誇る、マカロニウエスタンの傑作。

本作は様々なオマージュを生み出し、現在でもフォロワー作品が多くあります!

『続・荒野の用心棒』の解説・概要

製作年 :1966年

製作国 :イタリア 

上映時間:93分

ジャンル:アクション、バイオレンス、ウエスタン 

監督  :セルジオ・コルブッチ 

キャスト:フランコ・ネロ、ロレダーナ・ヌシアク、エドアルド・ファヤルド、ホセ・ボダロ

ひとくちメモ

今の時代でも十分通じるダークでシリアスな西部劇!

退廃的な世界観はアメリカの西部劇にはない独自の魅力があります。

創作の参考ポイント

カルト度:★★★★★

主人公カッコいい度:★★★★★

主題歌:★★★★

『続・荒野の用心棒』のあらすじ

南北戦争後のアメリカ。

アメリカとメキシコの国境近い村。

かつて、アメリカ南軍の将軍であったが、今ではギャングに落ちぶれているジャクソンと、メキシコ独立運動家と聞こえはいいが実質ただの族でしかないロドリゲスの二派にわかれていた。

そんな村に棺をかかえた若い男ジャンゴがやってきた。

ジャンゴはジャクソン一味と揉め始めるが、瞬く間にジャクソンの部下を倒していく。

彼はジャクソン一味に大事な人間を殺された恨みがあった。

ジャクソン一味がいなくなった後、やってきたのはロドリゲスたちだった。

ロドリゲスはジャンゴに近くに金塊があるので探そうと提案を受け、ともに探しに行くがロドリゲスはジャンゴを裏切り、彼をリンチにかけてしまう。

金塊をせしめて大喜びするロドリゲスとその仲間だったが、帰ってきたジャクソン将軍とメキシコ軍に皆殺しにされた。

街の娼婦に助けられたジャンゴは宿敵ジャクソンを迎え撃つ。

生き残るのはジャンゴか、ジャクソンか。

『続・荒野の用心棒』のネタバレ感想・レビュー

マカロニウエスタンといえば、本作をその代表作として挙げる人は多いほど有名な本作。

主人公ジャンゴの寡黙でタフでどこか影を帯びた感じは非常に渋くてカッコいい。

クリント・イーストウッドは本作の影響を受け、「ダーティハリー」のキャラクター創造の参考にしていたのではないかともいわれている。

アメリカ西部劇にはない独自のダークで退廃的な世界観は、本作が西部劇であるということを忘れてしまう、どこか終末的で世紀末的な作品にみえてしまう。

悪役もなかなか印象的で、一見紳士的だが冷酷なジャクソン、そしてそんなジャクソンよりも野蛮で狂気的なロドリゲス、ジャクソン子飼いのチンピラであったが、ロドリゲスに凄まじい殺され方をするジョナサン神父など、個性豊かなキャラが多い。

主題歌もかなり良く、アメリカ版・イタリア版でそれぞれ歌詞も雰囲気もどことなく違うのもなかなか魅力的。

◆おすすめ度

★★★★★

『続・荒野の用心棒』の裏話、作成秘話、豆知識

  1. 本作は世界中でフォロワー作品を多く生んだ。本作の影響を受けたクエンティン・タランティーノは後に「ジャンゴ繋がれるもの」を製作した。また、日本の三池 崇史は「スキヤキウエスタンジャンゴ」という作品を編み出した。
  2. また本作には多くの亜流作が生み出されたが、正当な続編は1992年に製作された「ジャンゴ/灼熱の戦場」のみである。本作ではなんとジャンゴの娘が出てくる。一体、どこでできたのかは不明。

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