定番の怪物を理解する! ヴァンパイア映画特集『ヴァン・ヘルシング』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

ドラキュラのライバルをアメコミヒーロー風にリブートしたSFアクション。

興行的には失敗したが、根強いファンが多い。

『ヴァン・ヘルシング』の解説・概要

製作年 : 2004年

製作国 :アメリカ 

上映時間: 132分

ジャンル:ホラー/アクション

監督  :スティーブン・ソマーズ 

キャスト:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセイル、リチャード・ロクスバーグ、ケビン・J・オコナ―

<ひとくちメモ>

ホラー古典の人物を現代風にアレンジしたアクション映画。

ハムナプトラで成功したスティーブン・ソマーズが監督製作している。

<創作の参考ポイント>

愛すべきバカ映画度:★★★★★

ラストの怪獣バトル度:★★★★★

実はバッドエンド度:★★★★★

あらすじ

19世紀末、闇夜に隠れて怪物を狩る闇のハンターがいた。

彼の名前はヴァン・ヘルシング。

バチカン政府の背後で活躍する聖騎士団に雇われている彼は、東欧トランシルヴァニアを恐怖で支配する魔王ドラキュラを倒す任務に就く。

そこで彼はドラキュラの支援を受けていた科学者フランケンシュタインが生んだフランケンシュタインの怪物と出会い、彼と協力しドラキュラを打倒しようとする。

<ネタバレ感想・レビュー>

ユニバーサルスタジオのホラーモンスターである「ドラキュラ」「狼男」「フランケンシュタイン」を現代風にアレンジしたアクション映画。

「ザ・グリード」や「ハムナプトラ」シリーズで名を挙げた監督のスティーブン・ソマーズは本作をシリーズ化するつもりであったが、興行的な成績がスタジオの求めている数字とかけ離れたことでシリーズ化は挫折した。

本作と「GIジョー」の挫折により、監督のスティーブン・ソマーズは半ばハリウッドから干されてしまうこととなった。

原作では、年老いた老科学者として描かれるヘルシング博士を、今作では20-30代の若きモンスターハンターとして描いている。

ストーリーもひねており、フランケンシュタイン博士に金を出していたのはドラキュラで、彼は子供を産みたいという一心から、フランケンシュタインに投資をしていたことが明らかになる。

本作は、失敗作といわれているが…後に日本でパチンコ化されそちらは大ヒットを記録したり、本作の影響を受けたThe Incredible Adventures of Van Helsingと言われているゲームが配信されていることから、根強いカルト的人気のある作品といえるだろう。

ちなみに本作は実はヒロインが殺されるというバッドエンドであり、そのオチの暗さが本作のヒットを阻害したのではないかと推測できる。

本作を通じて、ダークヒーローを作りたいという人は参考にしてみるとよいのではないだろうか。

またあなたがもしも、クロスオーバー系二次創作を考えているなら本作はすごく参考になるといえるだろう。

<おすすめ度>

★★★★★

<作成秘話・豆知識・見所など>

  1. 本作のDVDの音声解説では、出演者同士の対立していた裏話が聞ける。ドラキュラ・狼男・フランケンシュタインの役者が解説しているのだが、ドラキュラ役の役者と狼男役の役者が、フランケンシュタイン役の役者であったシュラ―・ヘンズリーがいないことをいいことに、フランケンシュタイン役の役者の悪口を言いまくる場面がある。その悪口の内容は「あいつの息は臭い」「嘘ばかりつく」というもの。
  2. 本作の主人公であるヴァン・ヘルシングのビジュアルは「吸血鬼ハンターD」に似ているのではないか、といわれているが、どちらかといえばアメリカのプロレス団体WWFに出てくる怪奇系レスラーのアンダーテイカーの初期コスチュームに似ているので、そちらが元ネタではないかと個人的には思う。

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