定番の怪物を理解する! ヴァンパイア映画特集『アンダーワールド』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

吸血鬼vs人狼族

人類に隠れて殺し合いをしていた二種族の戦いを描いた映画。

『アンダーワールド』の解説・概要

製作年 : 2003年
製作国 :アメリカ
上映時間: 121分
ジャンル:ホラー/アクション
監督  :レン・ワイズマン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、ビル・ナイ、マイケル・シーン

<ひとくちメモ>

吸血鬼と狼男の殺し合い。

ダークで陰惨な世界観は90年代のアメコミを彷彿とさせる。

<創作の参考ポイント>

人類蚊帳の外度:★★★★★

裏話NTR度:★★★★★

吸血鬼弱い度:★★★★★

<あらすじ>

長い間争っていた吸血鬼と人狼の一族。

吸血鬼側のハンターであるセリーンは、戦いで巻き込まれたマイケルという青年と愛し合うようになる。

二人は、やがて蘇った最強の吸血鬼ビクターと人狼族のリーダーであるルシアンの間の因縁を知ることになるのだった。

<ネタバレ・感想レビュー>

人類の裏で吸血鬼と人狼の種族が殺しあっていたというSFホラーアクション映画。

元々人狼は吸血鬼の奴隷であったが、反逆を行い対立したという設定になっている。

本作では原案者であり、脚本などを担当したケヴィン・グレヴィオーの発案により、人狼と吸血鬼は徹底した生命体であり、いわゆる神秘主義的な要素は一切の排除がされているのが特徴的。

このアレンジには賛否が分かれることが想像できるが、本作においては成功しているといっても過言ではないだろう。

吸血鬼と人狼側が対立しているとはいっているが、その戦力は格闘戦・パワー・スタミナ・スピード・体格に長けている人狼族のが格上であり、吸血鬼側は長老であるビクターを除けば、ほとんどが人狼族に食われる被捕食者として描かれている。

しかし、数と知恵に勝る吸血鬼は、様々な技術開発を行い人狼族を追い詰めていることがよくわかる。

さらに、吸血鬼の長老であり本作のラスボスであるビクターは人狼以上の戦闘力を有しておりその絶望度がよくわかる。

また吸血鬼族は、主人公サイドであるが善人ではなく、嫉妬深い吸血鬼のサブリーダーであるエリカ、吸血鬼側の若きリーダーであるものの戦闘力が弱くおまけに精神面も打たれ弱くへぼいヘタレのクレイブンなど、多種多様なキャラであふれている。

また、その陰鬱な世界観やダークなトーンは1990年代に隆盛を極めたイメージコミックの「スポーン」にどこか似ているところがある。

もしも、あなたが、妖怪をコンセプトに現代社会に生きる彼らの戦いを描きたい場合、本作は参考になるだろう。

<おすすめ度>

★★★★☆

<作成秘話・豆知識・見所など>

  1. 本作の主演を務めるケイト・ベッキンセイルであるが、元々は吸血鬼クレイブン役を演じたマイケル・シーンと婚約を結んでいたが、監督のレン・ワイズマンと付き合い、その後マイケル・シーンとは別れてしまったという話がある。レン・ワイズマンは俳優顔負けの抜群のルックスをしたイケメンなので仕方ないかもしれない、そんなベッキンセイルであるが、レン・ワイズマンとも2016年に離婚した。
  2. 本作の脚本・原案者である、ケヴィン・グレヴィオーはアメコミのライター(脚本家)をしており、数多くのテレビドラマの脚本もしている。そんな彼は俳優としても本作に参加している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です