ブームを生んだ80’sホラー「キョンシー」シリーズ④
初代霊幻道士シリーズ4作目にして完結編。
「霊幻道士完結篇 最後の霊戦」の解説・概要
『霊幻道士完結篇 最後の霊戦』
製作年 :1988
製作国 :香港
上映時間:93分
ジャンル:ホラー、コメディ、アクション
監督 :リッキー・ラウ
キャスト:アンソニー・チェン、チン・カーロッ、ウー・マ、ロレッタ・リー、チャン・ファット
ひとくちメモ
キョンシーVS道士のバトルは今作も健在!
初心に立ち返り、コメディアクションに特化した爽快作品!
「霊幻道士完結篇 最後の霊戦」のあらすじ
人里離れた山奥にある2軒の屋敷。そこには犬猿の仲の道士と和尚が弟子とともに暮らしていた。道士と和尚は顔を合わせるごとに喧嘩を繰返す始末、道士が呪術でイタズラをしては、和尚がさらに術を駆使して仕返しをする毎日だった。
そんなある日、道士たちは黄金の棺桶を搬送する皇族の一行と遭遇する。
一行の筆頭には幼い殿下がおり、棺の中にはキョンシーとなったその叔父が眠っているよう。
それを知った道士は不安を感じるが、魔除けの餅米を託し一行を見送る。
しかしその夜、皇族の一行は森の中で突然の雷雨に襲われ、棺の封印が解けてしまう。
蘇ったのは最凶の皇族キョンシーだった。
「霊幻道士完結篇 最後の霊戦」のネタバレ感想・レビュー
シリーズ4作目の今作はとてもシンプルな作りになっている。
キョンシー映画でありながら、とにかく映画前半は犬猿の仲である道士と和尚のイタズラ対決や人間関係の描写が延々と続き、さらには道士の弟子ポテトと和尚の弟子チンチン(かわいい女の子です 笑)のチグハグな恋愛模様や、突然夜の森で襲ってくるお色気担当の妖艶な女妖怪(正体は化け狐)とのバトルなど、これまでのシリーズ作品でもおなじみの霊幻道士様式美とも呼べる展開が次々と繰り広げられる。
それなりに見ていて楽しいのだが、しばらく映画を見ていて「あれ、そういえばキョンシーは???」とハッと気づく。
今作はなんと、後半まで対決相手である敵のキョンシーが出てこないのだ。
正直、ちょっと全体時間に対して、導入から本題までのやり取りが長く冗長な気はしてしまうのだが、しかし、素晴らしい工夫が凝らされた呪術カンフーアクション満載のシーンの数々は、霊幻道士らしさが詰まっておりファンなら納得できるだろう。
相変わらず術を使うときの動作は爽快で格好いい。
そしてやっと後半になって明らかになる今作のラスボスは、道士たちの元にやってきた殿下一行が運んできた棺から復活してしまったシリーズ最凶クラス間違いなしの「皇族キョンシー」。
このキョンシーが一行を蹴散らし、道士たちに襲いかかってからは一気に映画のボルテージも上がり、そのままクライマックスへと向かっていく。
後半すべての時間を使って、とにかくアクションで魅せてくれる。
道士と和尚があの手この手、あの武器この武器でキョンシーと戦う姿はコミカルで爽快でネタも満載。
ホラーとしてはユルめだが、相変わらず一級品のコミカルアクションのこれでもかというぐらいの応酬にキョンシー映画好きなら満足できる内容となっている。
反面、ストーリーアイデアに関しては凡庸で陳腐でもある。
あの女妖怪とか、ただの取ってつけたお色気担当だったのか? とか伏線を深読みしていると終わった後肩透かしを食らったり、敵を倒したあと足早にエンディングに向かう(霊幻道士シリーズには多いですが…)ラストに、そういえば途中でキョンシーに噛まれちゃった幼い殿下はけっきょく大丈夫だったの…? とか投げっぱなしの部分にモヤモヤする部分も多い。
良くも悪くもコメディ色強めの対決アクションに特化したシンプルな映画。
◆おすすめ度
★★★★☆
「霊幻道士完結篇 最後の霊戦」の裏話、作成秘話、豆知識
①この後も邦題では「霊幻道士5」とナンバリングシリーズが続いているが、正当な「霊幻道士」とは別物である。制作:サモ・ハン・キンポー、監督:リッキー・ラウの黄金コンビは今作がタイトル通り最終作である。
②道士の武器にベルセルクのような大剣が登場! 『ドラゴン殺し』好きも必見の映画。
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