【歴史描写の参考になる時代別映画集】 古代史『グラディエイター』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

リドリー・スコット監督の史劇スペクタクル。

豪華キャストによる演技合戦がかなり見もの。

『グラディエイター』の解説・概要

製作年 :2000年

製作国 :アメリカ

上映時間:155分/(完全版)171分

ジャンル:アクション 

監督  :リドリー・スコット 

キャスト:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、リチャード・ハリス、ジャイモン・フンスー

<ひとくちメモ>

ラッセル・クロウをスターダムにのし上げた剣闘士のバイオレンスアクション映画。

ホアキン・フェニックスの悪徳な皇帝も楽しい。

<創作の参考ポイント>

ローマ帝国楽しそう度:★★★★★

同情を禁じ得ない悪役度:★★★★

トラが怖い度:★★★★

<あらすじ>

ローマ帝国皇帝に仕えていた将軍マキシマス。

彼は連戦連勝の英雄で、皇帝からも評価されていた。

皇帝は平民上がりのマキシマスに帝位を譲り、共和制への移行を模索していたが、それを息子のコモドゥスは許すことができなかった。

コモドゥスは皇帝を暗殺、自らが新皇帝となり、謀反の反逆人としてマキシマスにぬれぎぬをきせて彼の家族もろともを皆殺しにする。

捕縛され剣闘士に身を落としたマキシマスだったが、コロシアムで英雄や猛獣を倒していくのだった。

<ネタバレ感想・レビュー>

日本でも大ヒットをしたローマを舞台にした史劇エンターテイメント。

ローマ人であるが、ラテン語を一切使わずに終始英語で展開されている。

ここはこの作品の数少ないウィークポイントと言えるが、それ以外は逆に言えば欠点はまるでない。

実際のローマの生活がどうであったのかは、さておきここで描かれるローマの生活はかなり面白く、これだけでゲームをやってみてほしいとすら思えるほどのリアリティーある描き方になっている。

また描写だけではなく、キャラクターもいい。

ラッセル・クロウ扮する剣闘士に身を落とす将軍マキシマスは強いだけではなく、やさしさ・気遣い・カリスマ性にあふれている。

皇帝も彼になら…と任せてしまうのも無理はない。

しかし、本作の悪役コモドゥスの立場からするとたまったもんではないだろう。

いずれはあなたが皇帝になると周囲にヨイショされてその気でいたのに、父の一言で変わってしまう。

逆にこの老皇帝が余計な事さえしなければ、コモドゥスとマキシマスは友人のままでいれたということもあると、余計に同情を禁じ得ない。

しかし、このコモドゥスのやっていることはひどく冷酷で残忍なので、まあ殺されても仕方ないよなという妙な割り切りもできてしまうのが本作の持ち味である。

同情できるけどやっていることはひどすぎる、そんな悪役を生み出したいあなたにはおススメの作品になっている。

 <おすすめ度>

★★★★★

<作成秘話・豆知識・見所など>

①本作の悪役であるコモドゥスであるが、史実では剣闘士に殺されるという話ではなく、画の脚色に過ぎない。しかし、史実でもかなりとんでもない暴君であったそうだ。最終的には殺されるという最期だったらしい。

②本作に出てくる虎はなんと本物で、劇中で観て焦っている剣闘士の演技もガチであるとのこと。

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