映画『 13日の金曜日 -FRIDAY THE 13TH-』の解説・概要
製作年 :2009
製作国 :アメリカ
上映時間:97分
ジャンル:ホラー
監督 :マーカス・二スペル
キャスト:デレク・ミアーズ、ジャレッド・パダレッキ、ダニエル・パナベイカー、ダニエル・パナベイカー
作品の見所・オリジナリティ
ホラー映画界に革命をあたえた「13日の金曜日」シリーズのリブ―ト
本作は「フレディvsジェイソン」に続き、シリーズ2番目の大ヒットを記録した
創作のジャンル参考ポイント
新時代のジェイソン度 :★★★★★
初期1作目から四作目をまとめた手腕度:★★★★★
オリジナリティが低い度 :★★★☆☆
あらすじ
呪われた歴史を持つクリスタルレイク。
そこでは数多くの血塗られた歴史があった。
1980年にはパメラと呼ばれる殺人鬼が、クリスタルレイクの若者を襲撃、そこで大量虐殺が行われたが、若者の1部に返り討ちにあい死亡した。
そして現在、クリスタルレイクで行方不明になった妹を探しにやってきたクレイはそこで惨劇に遭遇することになるのだった。
ネタバレ レビュー・感想
1980年代~1990年代にかけて世界的ブームを巻き起こした「13日の金曜日」。
本作はその「13日の金曜日」のリブート作品ともいえる。
商業的ヒットには恵まれたが、本作は従来のファンや批評家からブーイングを浴び、シリーズはこの1作のみで終わってしまった。
しかし、現在みなおすと本作の手堅い作風、そして第一作~第四作すべてを一つにまとめたその手腕は改めて評価しなおすべきではないだろうかと思う。
また、殺される若者たちの描写も、どこか愛嬌があり殺されるシーンもバカバカしいものがあった過去シリーズとは違い、非常に生々しく陰惨的に描かれているのも21世紀らしい時代の現れが出ていたのではないかと思う。
主人公はクリスタルレイクで行方不明になった妹を探すためにキャンプしていた若者に助けを乞うが、なんと若者グループはそれを拒絶、それどころか主人公をボコボコにして追い出してしまう。
この描写が割と生々しい。
こういった21世紀的な要素が、バカバカしいシリーズを愛するオールドファンにはイマイチうけなかったみたいだ。
しかし、本作は本作で90年代にはすでに飽きられていた「13日の金曜日」シリーズを21世紀の若者に受けるにはどうすればいいか、と苦心した戦略がねられており今見直すともっと評価すべき作品ではないかとすら思えるのである。
おすすめ度
★★★★
シリーズを知りたいという人にはおススメ
作成秘話・豆知識・マニアック要素
①本作のプロデューサーはなんと「トランスフォーマー」シリーズや「バッドボーイズ」シリーズで有名なマイケル・ベイ。ベイは00年代、アクション路線からの払しょくをねらっていたのか数多くのホラー映画をプロデュースしていた。彼の映画は極端に残酷なシーンが多いため、本当の彼はかなり陰惨な性格をしているのかもしれない。
②本作の監督は「テキサス・チェーンソー」のマーカス・二スペル。2011年に監督した「コナン・ザ・バーバリアン」以降は泣かず飛ばすの状況にあり、2015年に製作した「Exeter」を最後に映画業界からはほぼいなくなってしまっている。
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