大ヒットはキャラクターが生み出す、ブームを起こした80‘sホラー!『ジェイソンX』あらすじとネタバレ感想・レビュー!

大人気「13日の金曜日」シリーズの集大成。

舞台はなんと宇宙!

『ジェイソンX』の解説・概要

製作年 :2002年

製作国 :アメリカ

上映時間:93分

ジャンル:ホラー

監督  :ジェームズ・アイザック 

キャスト:ケイン・ホッダー、デビット・クローネンバーグ、レクサ・ドイグ、リサ・ライダー

<ひとくちメモ>

もはやホラーの概念を越えてしまったシリーズ最大の問題作。

SF要素も加え、大暴走しているがエンタメ的にはシリーズ屈指の娯楽作となっている。

<創作の参考ポイント>

エンターテイメント度:★★★★★

ジェイソンvsサイボーグの異種格闘技度:★★★★★

メタルジェイソンのカッコよさ度:★★★★

あらすじ

2455年、地球は崩壊し人類は宇宙へ進出していた。

考古学者ロウは、地球で伝説の殺人鬼ジェイソンと考古学者ローワンの氷漬けになった死体をみつける。

ロウは二人を宇宙船に戻し、蘇らせる。

蘇ったローワンはジェイソンが蘇ることに怒りをみせる。

蘇ったジェイソンは殺戮を開始するが、サイボーグ戦士KMと人間たちの共闘で一時的に倒させる。

しかし、ナノテクの機械のエネルギーを吸収したジェイソンはメタルジェイソンに進化するのだった。

ネタバレ・感想

シリーズでも最大の異色作となった、本作。

元々ゴジラ的な頂上じみた戦闘力・生命力を持っていたジェイソンであったが、今回はナノテクノロジーの文明技術の力を得てメタルジェイソンに進化する。

このあたりは「平成VSゴジラシリーズ」のゴジラにさらに近くなっている。

また本作はシリーズ屈指の娯楽作で、舞台を宇宙にしたことで、「エイリアン」シリーズ的な閉鎖された環境からの脱出という要素も加わり、より映画の緊張度をあげている。

こういった要素からシリーズの保守的なファンなどからは批判されることもあるが、個人的にはマンネリに陥ったシリーズをてこ入れするためには必要な手段だったのではないのかと思っている。

また本作でジェイソンはKMといわれる女サイボーグと戦闘をすることになる、媒体によれば「KMに圧倒された」というような文章もあるが、実際のところ肉弾戦ではジェイソンが終始優勢で、人間の補佐やアシストがあければ敗北必至という場面があったことから、「KMに圧倒された」というのはある種間違いであることを書いておきたい。

本作は、シリーズのマンネリをいかにして打破しようとしたか、そういった試行錯誤が垣間見える。

もしもあなたが、ネット小説を書いているなら、シリーズのマンネリを払拭するために、世界観の変更ということをやってみるのもいかがだろうか。

<おすすめ度>

★★★★

<作成秘話・豆知識・見所など>

  1. 冒頭で殺される科学者役で出てくるのはなんとあの「スキャナーズ」などで有名なデビット・クローネンバーグである。彼は本作だけではなく複数の映画で役者として出演しているが、なかなか演技がうまい。
  2. 本作を最後にオリジナル13日の金曜日シリーズは終焉となった。それ以降は番外編として「フレディvsジェイソン」が製作されている。

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